パナソニックは、20型 4K IPSα液晶パネルを搭載した企業向けタブレット端末「TOUGHPAD 4K」UT-MA6シリーズを発売する。従来モデルより画像表示機能や処理機能を強化し、3次元CADソフトをモバイル環境で扱えるようにするという。
パナソニックは2014年3月13日、ディスプレイサイズが20インチで画素数が4K(3840×2560画素)のIPSα液晶パネルを搭載した企業向けタブレット端末「TOUGHPAD(タフパッド) 4K」の新製品として、画像表示機能を強化した「UT-MA6シリーズ」を発表した。従来モデルに対して画像表示機能や処理機能を強化したことで、3次元CADソフトをモバイル環境で円滑に扱えるようになるという。
同社は、フルHDの4倍の画素数を持つ業務用4Kタブレット端末として「UT−MB5シリーズ」を2014年2月に発売。A3用紙サイズの画像をほぼ実寸で表示できるため「従来、表示能力の制約で外に持ち出せなかったものを外に持ち出せるようにすること、また同様の制約でIT化が進まなかった分野のIT化を実現すること、という2つの点で価値を生み出せる」(パナソニックAVCネットワークス社で事業開発センター室長を務める両角昌英氏)とし、自動車業界や建築業界、化粧品業界、医療業界などでの新たな利用用途開拓を進めてきた(関連記事:パナソニックの20型「4Kタブレット」は“メイド・イン・ジャパン”)
今回の新製品はUT−MB5シリーズのこれらの特徴を備える一方で、グラフィック性能や処理能力を向上させ、設計・デザイン用途に応える形にした。
具体的には、従来より高性能なグラフィックプロセッサ「NVIDIA QUADRO K1000M」を搭載(従来機は「NVIDIA GeForce 745M」)。また、CPUも従来より高性能な「インテル Core i7-3687U vPro プロセッサ 2.10GHz」を搭載(従来機は「Core i5-3437U vPro」)した他、メモリも4および8Gバイトだったのを16Gバイトに増やした。
さらにバッテリー駆動時間は2時間から3時間に向上。新たにLANコネクタやMiniDisplayPort、リアカメラなども搭載した。その他、ほとんどの3次元CADツールを動作させられるように、Windows 7 Professional 64ビットプレインストール済みモデルを用意したことも特徴だ。
新製品を利用することで、3次元CADソフトを利用する部門の設計者やデザイナーが、デスクトップで操作していた作業をモバイル環境で行えるようになるという。例えば、「他部署との打ち合わせや会議、客先での商談中などでもその場でレビューや修正が可能になり、業務効率を向上することを見込んでいる」(同社)という。
新製品の価格はオープンだが、市場想定価格は約58万円だとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.