これらの不確実な状況で“外部”に目を向け、それらの力と連携を図り、有効に活用していくことが必要だからこそ、クラウド・プラットフォームによるコラボレーションの重要性が高まっている。Autodeskではクラウドプラットフォームとなる「Autodesk 360」を中心にクラウドサービスの拡充にここ数年取り組んでいる(関連記事:なぜクラウド製品やコンシューマ向け製品に取り組むのか)。
製造業向け「Autodesk 360 for PLM」、建築業向け「Autodesk 360 for BIM」などの他、2012年にはクラウド型統合3次元CAD「Autodesk Fusion 360」を発表(関連記事:3次元CADをクラウドで提供。ライセンス料「使いたい期間だけ」)。今回のAutodesk Universityでは、クラウド型のCAMも発表し、クラウドサービスのポートフォリオ拡充を急いでいる状況だ。
Autodesk社長でCEOのカール・バス氏は「クラウドプラットフォームを活用することで、いつでもどこでもデータにアクセスすることが可能で、距離や時間を超えたコラボレーションが実現できる。『Autodesk 360』によるコラボレーションは、ある意味でエンジニアにとってのFacebookのようなものだ」と話している。
基調講演ではこの他、自動車の英国アストンマーチン(Aston Martin)での「Autodesk 360 for PLM」での事例や、新設されるデンバー国際空港での活用事例、ロボットを活用したシネマトグラフィー企業のBot&Dollyでの活用事例などを紹介し、「Autodesk 360」の価値をあらためて訴えた。
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