メディカ出版の「リハビリウム 起立くん」は、イスから立ち上がって座るという「起立運動」を楽しみながら進めることができるリハビリゲームです。既に、リハビリ病院や介護老人保健施設向けに提供されているそうです。
近年、モーションセンサーデバイスの低価格化が進んだこともあり、今後、このようなリハビリ分野での活用も大いに期待できるでしょう。
参考リンク: | |
---|---|
⇒ | リハビリウム 起立くん |
「Kinect for Windows コンテスト 2012」でグランプリを受賞した作品「Kinectによる側弯症計測システム」は、側弯症という背骨が曲がってしまう病気の早期発見を目的に開発されたシステムです。Kinectの距離センサーで体表面(背中)の高低差を計測し、側弯症の進行度合いを数値やグラフで定量的に評価できます。
現在の側弯症の検査では、X線を利用した検査装置やモアレ画像法という手法が採用されていますが、計測装置が非常に高価であり、実際には目視による検査が多く行われているそうです。安価なKinectを活用することで、側弯症の検査がより身近になり、発症の早期発見につなげることができます。
モーションセンサーデバイスは、体の骨格位置や手指の動きを認識できるという特長が注目されがちですが、特に、組み込みの分野においては、このような距離センサーを活用した“計測系の使い方”に注目している方も多いのではないでしょうか。
ここまで、モーションセンサーのUI以外での活用例を幾つか紹介してきました。ここで紹介した事例の他にも、マイクロソフトの「Kinect for Windows - GALLERY」にもたくさんの活用例が公開されています。
日本国内での事例については、Kinect for WindowsコンテストのWebサイトやMONOistで掲載した開催レポートなどをぜひご覧ください。想像を超えるモーションセンサーデバイス活用のさまざまなアイデアが集まっています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.