2012年9月14日、Kinect for Windows センサーを題材とした技術コンテスト「Kinect for Windows Contest 2012」の最終選考会が開催された。Kinect for Windows センサーの特徴を最大限に生かしたユーモア溢れる作品の中からグランプリが決定した!
2012年9月14日、マイクロソフトのモーションセンサーデバイス「Kinect for Windows センサー」を活用したアプリケーションやサービスのアイデアを具現化し、実際の製品・サービスとして普及させることを目的とした「Kinect for Windows Contest 2012」(主催:Kinect for Windows Contest 実行委員会)の最終選考会が開催された(関連記事1)。
2月に発売されたKinect for Windows センサー(関連記事2)を題材とした技術コンテストで、今回が記念すべき第1回大会となる。6月19日〜8月24日の応募期間に140人がエントリーし、87作品が集まったという。最終選考会では、一次審査を通過した全10作品(当日1チームが欠場し、全9作品)がグランプリを目指し、創意工夫を凝らしたプレゼンテーションでしのぎを削った。
以下が最終選考に残った全10チームだ(表1)。
No. | 応募者名/チーム名 | 作品名 |
---|---|---|
1 | 隅田間静 | Kinectを利用した半球型視点追随ディスプレイ |
2 | 三木大輔 | Kinectを用いた腹腔鏡下手術支援システム |
3 | 東洋大学 メディカルロボティクス研究室 | Kinectによる側弯症計測システム |
4 | 千葉大学先進的マルチキャリア育成プログラム TeamCIT | 非接触型咀嚼(そしゃく)センシング 〜食環境づくり噛むログ〜 |
5 | Kinect4U | Air Kitchen Display |
6 | アニマルズ・パーティー | ジョグ・ザ・ワールド |
7 | ダブル技研/中京大学CVSLab | Kinectを応用した産業用ロボットの画像認識システム |
8 | チームOWL | 購買客動態の検知・集計アプリケーション |
9 | Ist | HAND ME CARD |
10 | チーム アフレル | Kinect フレフレ・ロボット |
表1 一次審査通過チーム ※No.5のチーム「Kinect4U」は欠場 |
同コンテストで問われるのは、「実用性」「革新性」「将来性」「操作性」「完成度」の5つのポイント。頂点である「グランプリ」は、これら5つの項目全てで優秀な成績を収める必要があり、ビジネスとしての実現性や斬新なアイデア、需要・市場の創出可能性だけでなく、システムそのものの使い勝手なども審査対象となる。そして、「アイデア賞」は実用性、革新性、将来性が、「技術賞」は操作性、完成度が重視される。
同コンテストの協賛企業から選出された12人の審査員の前で、各チームの代表者がおよそ10分間のプレゼンテーションを行った。
Kinect for Windows Contest 2012、記念すべき第1回大会で栄えあるグランプリに輝いたのは、東洋大学 メディカルロボティクス研究室の作品「Kinectによる側弯症計測システム」だ。プレゼンテーションを行ったのは、東洋大学 理工学部 助教 秋元俊成氏である。
それでは、次ページでグランプリ受賞作品の概要を紹介しよう。
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