日立ソリューションズは、インクリメントPのスマートデバイス向けの地図アプリケーション開発キット「MapFan SmartDK」およびAndroid向けのオフライン地図ナビゲーションアプリ「MapFan for Android 2013」の地図データベースに、組み込み機器向けデータベース「Entier」が採用されたことを発表した。
日立ソリューションズは2013年11月19日、インクリメントPのスマートデバイス向けの地図アプリケーション開発キット「MapFan SmartDK」およびAndroid向けのオフライン地図ナビゲーションアプリ「MapFan for Android 2013」の地図データベースに、同社の組み込み機器向けデータベース「Entier」が採用されたことを発表した。
インクリメントPは、新鮮な地図データをより早く、簡単にユーザーへ提供するために、2007年ごろから“地図データの更新”に着目した検討を進めてきたという。しかし、その際の課題となっていたのが、地図データの格納方法と更新方法だ。これまで、インクリメントPでは独自形式で管理する地図データを利用していたため、更新時にはファイルを全て書き換える必要があり、開発側にとってもユーザー側にとっても、地図データの更新作業は大きな負担となっていた。
こうした課題を解決すべく、インクリメントPはフリーソフトウェアを含む複数の組み込みデータベース製品を比較、検討。空間や全文、絞り込みなどの検索機能、デバイスのデータを効率よく更新できる更新機能、カーナビゲーションをはじめとする多くの導入実績を評価し、Entierの採用を決定した。Entierの採用により、地図データベースの構築期間を従来の半分程度まで短縮すると同時に、表示スピードや表示精度の向上、データサイズの軽量化を実現した。
今後両社は、Entierの検索機能や更新機能を十分に活用した消費者向けの新たな地図の利用方法や、企業向け地図システムでの新たなビジネスモデルを考案していくという。
なお、日立ソリューションズは2013年11月20〜22日まで開催の「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」において、Entierを出展し、採用事例などを披露するという。
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