日立ソリューションズは組み込みデータベース製品「Entier」の最新バージョン、「Entier Version4」の販売を開始。検索性能の向上、セキュリティ機能の強化、開発生産性の向上に対する強化がなされている。
日立ソリューションズは、カーナビゲーションシステム、電子辞書端末、スマートフォン/タブレット型端末、情報家電などで利用可能な組み込みデータベース製品「Entier(エンティア)」の最新バージョン、「Entier Version4」の販売を2012年4月6日より開始する(価格は個別見積)。
主に、検索性能の向上、セキュリティ機能の強化、開発生産性の向上に対する強化がなされているという。
新バージョンでは、SQL文を実行するために使用する中間結果領域(作業表)を、マージ/ソート効率が向上する独自方式に改善した。これにより、データの昇順検索や重複データを排除する検索など、作業表を使用する検索の実行性能を従来比で約25%(注)向上させたという。
また、データベースの内容を不当に解析されるリスクを回避するため、従来の暗号化処理に加え、マスク化処理(決められた規則でデータを変換する処理のこと)機能を追加。登録データに対して自動的にマスク化処理を施し、ストレージに保存する機能だ。従来の暗号化処理と比較して、高速なデータ操作を実現する。ユーザーは環境に合わせて、暗号化処理とマスク化処理のどちらかを選択できる。
さらに、アルファベット以外の文字を用いる各国語文字データや、数値を含んだ文字列データなどの検索において、そのデータ順序をアプリケーション開発者自身が定義できるようになった。従来のようにデータベースから検索したデータをアプリケーション側で並び替えるといった手間が不要となり、開発生産性が向上するという。
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