図4は、現場での部品リードのぬれ性実験方法を示したものである。
最近では、海外の低価格の基板や部品を使用する機会が多くなった。特に昨年のタイの洪水で部品の入手が困難になり、代用品が使用されるようになってから加速度的に増えているが、この現象と同時に、現場では実装品質が荒れている。この問題が実際に取りざたされるようになって本社が対策に乗り出す、というのでは遅すぎる。現場が絶えず簡単な評価方法を確立しておけば大半の問題は防げるものであり、品質管理や生産技術などの部門が無駄な作業をする必要は減る。一般的なマニュアル化による量産から、さらに一歩進んで、現場要員の観察力を向上させることが、コスト・品質を改善させる早道となる。
昨年の震災や洪水などのダメージから復興に向けて、各社でいろいろな課題を解決するための活動が行われている。私が活動している京都府の『京都実装技術研究会』でも、今年度の新しい会員募集が始まった。他府県からの参加企業も増えてきていており、工場見学も含めてより現場に即した活動が増えてきた。
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