シックスシグマは改善のための重要ワード。でも、どう導入すればいいのか、どう考えるかを理解していますか? 簡単な例題から確認を
シックスシグマには多くの企業が取り組んでいるが、適用の仕方次第では望む結果が得られない場合もある。どう導入すればいいのか、どう考えると間違いなのかを身近な例題をもとに解き明かしていく(編集部)。
皆さまこんにちは! 五葉コンサルティングの楊です。今回の連載「シックスシグマの落とし穴」では、世界中で活用されている業務改革の手法「シックスシグマ(6σ、Six Sigma)」について、その概要と導入・実施の注意点を、事例を豊富に取り入れながら、4回にわたって分かりやすくご紹介していきます。
4回の連載を通じて、皆さまには3つの疑問について、答えを持っていただけるように進めていきたいと考えています。
連載第1回の内容は以下の通りとなります。「シックスシグマの歴史といま」から順に解説していきます。
シックスシグマは、米モトローラが命名し、戦略的なビジネスプランとして、1980年代から本格的な導入が始まりました。米モトローラ社の成功と、後に続いた米ゼネラル・エレクトリック社(GE)の成功を受け、ほかの企業もシックスシグマの改良を図りながら、続々と導入を進めていきました。
いまでは、次のような世界的企業がこの手法を活用しています。
ちなみに、米モトローラのCEOにシックスシグマのコンセプトと重要性を伝え、導入を推進したのは、同社のエンジニアであり、科学者でもある、ビル・スミス氏でした。彼は日本の品質管理手法(QC/TQC)や統計分析の手法を参考に、このコンセプトを体系化していきました。
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