シックスシグマは、DMAICと呼ばれる5つのステップを踏むことで、課題解決を図れるように、デザインされています。
その5つのステップとは、
のことを指します。各ステップの頭文字を取って、DMAICとなります。
このように書くと、少し難しく感じられるかもしれませんが、事例を参考に見てみると、きっとすんなりとご理解いただけると思います。
まずは身近な例で考えてみます。ここでは『英語力を強化する』をケースにしてみましょう。
昇進の条件に、TOEICで730点を取ること、が追加された。自分はあまり英語が得意ではないが、この条件以外はクリアしているので、何とか1年以内にこの730点以上の点数を取り、来年の昇進試験に臨みたい。
「なぜこれに取り組む必要があるのか」を、明らかにします。
項目 | 値、設定値など |
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会社からの昇進条件 | TOEIC 730点 |
達成までの期間 | 12カ月以内 |
評価指標 | TOEICの点数 |
目標値 | 730点 |
現状値 | 570点(6年前の点数、以降は受けていない) |
掛けられる費用 | 10万円 |
達成したときのインパクト | 年額80万円の給与増、希望の部署に異動できる可能性が高まる |
スケジュール | 早急に勉強を始め、来年6、7、9月にTOEICを受験する |
「いまの状態」を明らかにします。
No. | 「いまの状態」 |
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1 | TOEICのサンプル試験を2回受ける(560点、580点) |
2 | TOEICを受験し、いまの点数を確認(585点) |
何が現状を生み出しているのか、根本原因を探ります。
No. | 原因 |
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1 | 日々の生活を表にし、勉強に充てられる空き時間を確認する(平日の朝30分、通勤時間20分×2、週末2時間は空いているが、ぼんやりと過ごすことが多かった) |
2 | リスニング力が弱い原因を掘り下げてみる(意識的に英語を耳にする機会が、ほとんどなかった) |
3 | なぜいままで、必要と思いながら英語の勉強ができていなかったのか、その原因を掘り下げてみる(周りがいうからやらなきゃと思っていただけで、英語をいまの仕事にどう生かせるかまで考えたことがなかった) |
分析の結果を基に、改善策を考え、検証します。
No. | 内容 |
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1 | 勉強に対するモチベーションを維持するために、目標となりたい姿を見えるところに張り、勉強の計画と実績が分かる表を作る |
2 | 費用や時間効率の面から、TOEICに特化した通信教材を購入し、通勤時間はリスニング、朝と週末はその他の勉強に充てる |
3 | 実際に1、2を実施し、1カ月後にTOEICサンプル試験を行うことで、効果を実感する(600点) |
4 | 昇進試験3カ前の6月の試験を受ける(735点を取れた!) |
改善策の定着と調整を図り、継続的な効果を得ていきます。
No. | 改善策 |
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1 | 7、9月の試験を受験し、継続的に効果を測る(730点、740点だったので、安定的に目標レベルに達したことを確認できた) |
2 | 目標を800点に再設定して勉強を続け、3カ年単位で計画を見直すことにする |
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