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ケンタッキーがプラストローを使わず飲めるドリンキングリッドを全店舗に導入:製造マネジメントニュース
日本ケンタッキー・フライド・チキンは、プラスチックストローを使わずに飲めるドリンキングリッドを導入する。2024年12月頃までに、国内のケンタッキーフライドチキン全店舗で順次提供する。
日本ケンタッキー・フライド・チキンは2024年6月5日、プラスチックストローを使わずに飲めるドリンキングリッドを導入すると発表した。同年12月頃までに、国内のケンタッキーフライドチキン(KFC)全店舗で順次提供を開始する。
KFCは、プラスチックストローを必要としないドリンキングリッドの先行テストを2023年4月から国内28店舗で実施。ユーザーの意見を参考に改良を重ね、一般的なものより薄く平らな形状にすることで、プラスチック使用量を削減した。素材には、使用済みペットボトルを原料とするポリエステル繊維の再生ペットを25%使用している。
KFCでは、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取り組みの1つとして、プラスチック対策を進めている。レジ袋のバイオマス配合品への転換をはじめ、ドリンク用プラカップの廃止、木製のマドラーやスプーン、フォークへの切り替えを実施してきた。これらの取り組みにより、2020年から3年間でプラスチック使用量削減率は1店舗平均58.7%を達成している。
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