日立製作所は、バイオメタネーション技術を手掛けるドイツのElectrochaeaから同技術に関する知的所有権や関連資産を取得した。同技術の基盤を強化し、脱炭素社会の達成に向けた事業展開を加速する。
日立製作所は2026年8月28日、バイオメタネーション技術を手掛けるドイツのElectrochaeaから、同技術に関する知的財産権および関連資産を取得したと発表した。
取得対象には、特許権や著作物、技術資料、既存ライセンス契約に基づく技術情報の使用権などが含まれる。自社技術として継承、発展させ、日本国内での設備納入や運用保守の他、海外市場への展開も推進する。
バイオメタネーション技術はメタン生成菌を用いて水素(H2)と二酸化炭素(CO2)から合成メタン(CH4)を生成する。低温、低圧で運用でき、触媒となるメタン生成菌が自己増殖するため希少金属に依存しない。不純物を含む未精製バイオガスも利用可能で、反応速度が速く再生可能エネルギー由来の水素供給に追従しやすい特長を持つ。
国内では、既存の都市ガスインフラを活用できる合成メタンへの期待が高まっている。2030年度までに、都市ガス供給量の1%相当を合成メタンやバイオガスに代替する目標が掲げられている。両社は2024年11月にライセンス契約を締結し、日立パワーソリューションズとともに実証を進めていたが、Electrochaeaの法的整理手続きに伴う資産売却を受けて知財などの取得に至った。
今後、バイオメタネーション技術を活用した中規模設備のGX(グリーントランスフォーメーション)ソリューションモデルの確立を、2030年までに目指すとしている。
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