メカトロ機器を素早く動かしたい! LMガイドのレイアウトで変わる機械剛性冴えない機械の救いかた(12)(5/6 ページ)

» 2026年09月15日 08時00分 公開

LMブロック4個使いの場合

 図18にLMブロック4個使いのレイアウトを示します。4個使いの剛性を検討しましょう。普通、このような設計をしますよね。図19にLMガイドブロックに発生するモーメントを示します。

LMブロック4個使い 図18 LMブロック4個使い[クリックで拡大]
LMガイドブロックに発生するモーメント:LMブロック4個使い 図19 LMガイドブロックに発生するモーメント:LMブロック4個使い[クリックで拡大]

 4つのLMブロックにはモーメントMrotが生じます。ホリゾンタル荷重はというと、荷重方向に若干のLMブロック変位b1、b2があるので、ホリゾンタル荷重Fholが発生します。モーメントのつり合いは次式で表せます。

式22 式22

 b、cの寸法は次式となります。

式23 式23
式24 式24

 ホリゾンタル荷重とモーメントは、同様に次式で表せます。

式25 式25
式26 式26

 テーブルのモーメントのつり合いは、式22式24式25式26を代入すると、次のようになります。

式27 式27[クリックで拡大]

 cは十分大きく、かつklinear ≫ krotなので、第2項は無視できますね。すると、次式となります。

式28 式28

 説明のためにΔθを求めましょう。Δθの表記をΔθcase4に変えます。

式29 式29

 では、「LMブロック2個使い(その2)」と「LMブロック4個使い」の回転角を比較しましょう。

式30 式30

 LMブロック4個使いでは、回転角は2分の1になりました。Δθcase2は、LMブロック2個使いのうち剛性が高い方の回転角を表します。つまり、LMブロック4個使いの剛性は、このLMブロック2個使いの2倍です。

 図20にまとめを示します。

まとめ 図20 まとめ[クリックで拡大]

 あと1つ特筆すべき点があります。式29において、Δθcase4はcの二乗に反比例します。つまり、XYテーブルの剛性はLMブロックの取り付け間隔の二乗に比例して高くなり、間隔を2倍にすると剛性は4倍になります。

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