では、LMブロック2個使いの場合の2つ目のケースを検討しましょう。図15に示すように、LMガイド1本当たり2個のLMブロックが使われている場合です。「こんな設計しないよ」とお考えの読者の方がおられると思いますが、説明のために検討します。図16にLMガイドブロックに発生するモーメントを示します。
2つのLMブロックにはモーメントMrotが生じます。ホリゾンタル荷重はというと、荷重方向に若干のLMブロック変位があるので、ホリゾンタル荷重Fholが発生します。モーメントのつり合いは次式で表せます。
b、cの寸法は次式となります。1−cosΔθ≅0としてよいことは前述しましたね。そのため、cを求める式が厳密ではないことはご容赦ください。
ホリゾンタル荷重とモーメントは、同様に次式で表せます。
テーブルのモーメントのつり合いは次式となります。
cは十分大きく、かつklinear ≫ krotなので、第2項は無視できますね。すると、次のようになります。
ここでもΔθの表記をΔθcase2に変えます。
では、「LMブロック2個使い(その1)」と「LMブロック2個使い(その2)」の回転角を比較しましょう。
分子と分母の単位は[Nm]なので、上式は比となります。スパンを200[mm]として数値を代入してみましょう。
LMブロックのレイアウトの違いによって、回転剛性に131倍もの差が出ました。つまり、前回の図10のδrotに相当する量が131倍違うことになります。これも驚愕の事実です。もちろん実験で確認しています。
図17にローリング荷重が作用した場合を示します。図15のレイアウトのLMブロック2個使いは、ローリング荷重に対して無力なのは見れば分かり、設計案としてはあり得ません。それでは、LMブロック4個使いに進みましょう。
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