AMRも協働ロボットも“共通基盤”で制御、パナソニック コネクトが新サービスFAニュース(2/2 ページ)

» 2026年09月10日 06時30分 公開
[三島一孝MONOist]
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複数メーカーの協働ロボットを一元的に制御する「Robo Sync for Cobot」

 一方、後者の「自社運用」フェーズで貢献するのが「Robo Sync for Cobot」だ。「Robo Sync for Cobot」は、複数メーカーの協働ロボット、周辺機器、画像認識も全て一元的にノーコードでプログラミングできる共通制御プラットフォームだ。生成AI機能なども組み込み、自然言語でやりたい動作などを説明するだけで、自動で作業内容のプログラミングを構築できる。対応機器としては、ロボットアームはファナック、デンソーウェーブ、Techman Robot、FAIRINO、DOBOT、Universal Robotsの6社に対応する。その他、エンドエフェクター6社、周辺機器7社が対応している。

 さらに、画像認識については、標準機能としてバーコード読み取りや、数量カウント、寸法測定などの機能を付加できるようにしているという。「画像認識についてはパナソニックグループの強みが発揮できる領域であるため、最初から標準機能として搭載した。ロボットと画像認識を組み合わせて設定するのも知見がないと負担が大きいが、Robo Syncであればすぐに簡単に行える」と牛島氏は説明する。

photo 「Robo Sync for Cobot」で自然言語の指示(赤枠)を、ビジュアルプログラミング(青枠)に変換する様子[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

AMR導入を容易にする「Robo Sync for Mobility」を新たにリリース

 同様に「自社運用」フェーズで貢献し、新たに発表したのが「Robo Sync for Mobility」だ。これは、複数メーカーの搬送ロボットやエレベーターなどの周辺設備を一元的に制御可能としたサービスだ。ノーコードで設備や機器連携が可能である他、トラブルが発生した時に、同じプラットフォーム上に全ての機器のデータや事象などが記録されているために、原因分析が容易となり、早期復旧が可能な利点などもあるという。

 加えて、Robo Sync間での連携を実現し、協働ロボットの作業進捗に合わせ、搬送ロボットの作業内容や搬送先の制御を行うなど、複数工程の連動を容易に行えるようにしている。牛島氏は「AMRはトラブルで停止した際に、ネットワークの問題なのかロボットの問題なのか、切り分けが難しい場面が多く生まれる。Robo Sync for Mobilityで制御を行うことで停止前後の状態を再現し、原因の切り分けや初動復旧を支援できる」と述べる。

 また、AMRを効率的に運用するためには、建屋の自動ドアやエレベーターと円滑な連携を行うことが求められるが、従来はこれらの設定やプログラミングを行うのも現場では大きな負荷となっていた。これらも対応メーカーであれば、Robo Sync for Mobility上で設定可能だ。「現状では、AMRはknewbots、iRayple、PUDU、Kachakaの4機種に対応し、エレベーターはOTISなどに限られているが、今後さらに対応機種を増やしていく予定だ。日本メーカーが少ないように見えるかもしれないが、API(Application Programming Interface)が公開されているものや、VDA5050などの標準プロトコルを採用しているものから対応を進めており、それ以外は個社ごとに話し合いを進めているところだ」と牛島氏は説明する。

photo 「Robo Sync for Mobility」の役割[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

 既に、パナソニック コネクトグループ内の工場での実証なども進めており、ノートPC工場やコンデンサー工場で成果を徐々に生み出しつつあるという。価格は、基本ライセンスが管理PC単位で月7万円、AMR接続ライセンスが1台当たり月6000円としている。また、エレベーター連携オプションとして、制御グループ単位で月12万円と設定している。

photo Robo Syncの価格体系[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

フィジカルAI機能の実装にも取り組む

 今後は、共通プラットフォームである利点を生かし、ロボット動作を高精度でシミュレーションする機能や、VLA(Vision、Language、Action)によるダイレクト制御機能などを実装していく計画だという。

 榊原氏は「VLAをはじめフィジカルAIの開発は進めているが、すぐに人の作業の代替を行えるようにはならないと見ている。不定形物の組み立てやケーブル配線など従来自動化が難しかったところでさらに領域を限定してスキル化していく。また、AIを動かし続けるのはコスト面でも現実的ではないので、繰り返し動作はプログラム化するなど、切り分けを考えていく」と考えを述べている。

photo Robo Syncの将来機能[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

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