ティアフォーはAstemoと、自動運転向けAI開発基盤の共同開発で合意した。E2E型自動運転AIの継続的な開発/改善を可能にするプラットフォームを構築し、2030年頃の実用化を目指す。
ティアフォーは2026年8月5日、Astemoと自動運転向けAI(人工知能)開発基盤の共同開発で合意したと発表した。E2E型自動運転AIの継続的な開発/改善を可能にするプラットフォームを構築し、2030年頃の実用化を目指す。
両社は、次世代自動運転システム向けソフトウェア開発プラットフォームの構築に向けた共同開発契約に関するMoU(基本合意書)を締結した。ティアフォーが開発するCo-MLOpsソリューションを活用し、大規模な走行データの収集、加工、学習、評価を統合したAI開発基盤を整備する。これにより、E2E(エンドツーエンド)型自動運転AIモデルを量産車向けの品質へ高めるとともに、継続的な性能向上を図る。
共同開発ではまず、ティアフォーがCo-MLOpsアーキテクチャのライセンスや関連技術をAstemoへ提供する。両社はこれらを活用し、AIモデルの開発から運用までを統合的に管理できる次世代開発プラットフォームを構築する。Astemoは量産車への搭載を前提に、安全規格や品質要件に対応しながら、自社内でAIモデルを継続的に開発/改善できる体制の整備を進める。
さらに、構築した基盤を活用し、自動運転レベル4+に対応するE2E型自動運転AIモデルの開発に向けた技術検討も進める。両社は開発を通じて得た知見や技術資産を共有し、関連技術の要件整理や中長期ロードマップを策定する。Astemoは2030年代前半に、レベル4+向けE2E型自動運転AIモデルを自家用車へ搭載することを目標に掲げる。
近年の自動運転分野では、生成AIや基盤モデルの進歩を背景に、認知/判断/操作を一体で学習するE2E型AIモデルへの注目が高まっている。一方で、実用化に向けては安全規格への適合や量産品質の確保に加え、膨大な走行データを活用してAIを継続的に改善する開発環境の整備が課題となっている。こうしたAI開発基盤は、今後の自動運転システムの競争力を左右する重要な要素とみられている。
両社はこれまでも、オープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」を中心とした活動を共同で進めてきた。ティアフォーはAutowareの開発を主導するとともに、AIモデルの継続的な開発/改善を支えるCo-MLOps技術を展開している。一方のAstemoは、ADAS(先進運転支援システム)、ブレーキ、サスペンション、パワートレインなどの量産車開発や安全規格対応に関する知見を持つ。今回の提携では、それぞれの技術とノウハウを組み合わせることで、次世代自動運転システムの開発を加速させる考えだ。
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