そこでシャープは、これらの課題に対応する新製品として、カメラ付在車センサーユニット「RZ-P401」を用いたポールカメラ方式を新たに開発した。車両の入出庫を検知するセンサーと車番を撮影するカメラを一体化している。1本のポールに対してユニットを最大2基まで搭載できるため、1本のポールで2車室まで対応可能だ。
車両の検知には、レーダー、赤外線センサー、地磁気センサーの3種類のセンサーと、カメラの撮影での車番認識技術を組み合わせている。これらによって入出庫や車両の有無を判定する。
ユニットの向きは設置環境に合わせて調整できる。そのため、隣接する2つの車室がL字型に配置されているようなレイアウトにも対応する。狭小な駐車場への提案に加えて、既存の在車センサー方式を導入している駐車場向けに、ネットワークカメラの死角となる車室にのみこのポールカメラを設置するハイブリッド運用も提案する。
センサーユニットはポールの地上約70cmもしくは約95cmの高さに搭載するため、積雪時でも駐車を検知しやすい。また、ポールを駐車スペースの後方に配置することで、除雪作業の妨げになりにくい設計としている。本体の色は、白色に加えて、降雪時の視認性を確保するための黄色の2色を用意している。
新製品の導入コストの目安は、「ポール1〜2本と工事費などを含めて約200万円前後と想定している」と説明する。なお、実際の費用は駐車場のレイアウトによって変動するという。新製品は2026年9月上旬から、受注を開始する。
シャープは、2025年時点で1000カ所となっている駐車場向けソリューションの導入実績を、今回発表したポールカメラ方式を加えることで、2031年までに累計1万カ所への拡大を目指す。これにより、コインパーキング市場の10%のシェアを獲得するという。
また、将来的にはシステムのラインアップを拡充する方針である。畑氏は、「まだ検討前の段階だが、カメラの映像だけで車体や車番を認識し、入出庫の検知や駐車の判定を行うカメラ俯瞰式システムなどを開発したいと考えている」と述べた。今後も利便性を高めたソリューションを提供し、コインパーキング市場における目標の達成を目指す方針だ。
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