パナソニックによると、2023年に発売したラムダッシュ パームインの国内累計出荷台数は70万台に達したという。2025年度の同社の電気シェーバー販売実績は2022年度比143%となっており、パームインが販売拡大を支えている。
樺山氏は、ラムダッシュ パームインが好調な要因として、従来の電気シェーバーとは異なるデザインや、出張や旅行などにも持ち運びやすいサイズ感を挙げた。また、これまで電気シェーバーに関心がなかった若年層の購入に加え、女性による男性向けギフト需要も広がっているという。
「従来のシェーバーとは異なる、新たな形状にすることで、シェーバーが単なる『ヒゲをそる機械』から、持つ喜びや触れる喜びといった新たな価値を生み出している」(樺山氏)
こうした販売実績や新たなユーザー層の獲得を背景に、同社はラムダッシュを従来のシェーバーブランドから、ボディートリマーやヘアカッターなどを含むメンズ美容ブランドへと拡大する方針を示した。
近年、男性向け化粧品や身だしなみ関連機器の市場が拡大する中、同社の調査では、男性の約7割、女性の約8割が、男性が理美容に取り組むことを肯定的に捉えていることが分かった。
また、男性が理美容に取り組む際に重視する項目は「清潔感」が最も多く、「快適さ/心地よさ」が続いた。若年層では「自分らしさ」を重視する傾向も見られたという。
パナソニック ビューティ・パーソナルケア事業部 事業部長の中村正治氏は、「メンズ美容市場は、単なる身だしなみの世界から、自分らしく整え、自分らしく生きるための自己表現の世界へと広がりつつある」と説明する。
同社は、2026年6月に「ラムダッシュ ボディトリマー」を発売。これに続く形で、今回ラムダッシュ パームイン PRO 6枚刃を投入する他、年内にはヘアカッター製品を刷新し、ラムダッシュブランドとして展開する予定だ。
さらに今後は、シェーバーやグルーミング商品の研究開発で培ってきた知見を基盤に、化粧品やスキンケアなど、電気機器以外の領域にも事業展開する方針を示した。
中村氏は、「これまで培ってきたラムダッシュというブランド資産を起点に、シェービングの枠を超えた新たな価値提案へ挑戦していく」と意気込みを語る。
同社は、ラムダッシュをメンズ美容事業の中核ブランドとして育成する方針を掲げる。2030年度には、日本を含むグローバル全体で事業規模を2025年度比1.5倍に拡大し、メンズ美容領域のリーディングカンパニーを目指すとしている。
パナソニックの「設計AI」が“勘と経験”を超える設計の自動化を実現
パナソニック、家電操作を補助する3Dプリント製チップでIAUD国際デザイン賞金賞
パナソニックグループのデザイン経営の実践知を体系化したプログラムを社外提供
「ラムダッシュ パームイン」が絶好調 70周年を迎えるパナソニックのシェーバー事業
パナソニック FLF、メーカー思考から脱却した共創プロジェクトの成果を披露
パナソニック流デザイン経営の3年間の歩みと現在地Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング