車載ソフトウェアの標準団体であるCOVESAとJASPARは、SDVの実現に重要な役割を果たすとされる車両APIの標準化に向けたMoU(基本合意書)を締結したと発表した。
車載ソフトウェアの標準団体であるCOVESAとJASPARは2026年6月19日、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)の実現に重要な役割を果たすとされる車両APIの標準化に向けたMoU(基本合意書)を締結したと発表した。
COVESAは、車両データの共通仕様であるVSS(Vehicle Signal Specification)およびデータアクセス仕様であるVISS(Vehicle Information Service Specification)を策定している。JASPARは、このVSSとVISSの仕様を基に、具体的な車両APIの実装となるオープンソースプロジェクト「Yoriito」を2026年4月22日に公開した。
今回のMoUは、COVESAが2026年4月22〜23日にポルトガルのポルトで開催した「All Member Meeting」において、COVESA Executive DirectorのSteve Crumb氏とJASPAR API技術ワーキンググループ主査の坪内一雄氏が、COVESAのVSS/VISS技術とJASPARの車両APIであるYoriitoが相互連携を深め今後の協力関係を強化していくことを発表したことに基づいている。
今後両団体はそれぞれの強みを生かし、仕様策定と実装の両面で連携し、得られた知見を相互にフィードバックする補完関係を強化していく。
COVESAは、コネクテッドカーに関する標準化を推進する非営利団体である。2009年発足の車載情報機器の標準化を推進するGENIVI Allianceが、スコープの拡大に併せて2021年に現在の名称に変更した。活動拠点は米国にあり、メンバー企業も欧米の自動車メーカーやサプライヤーが中核となっている。
JASPARは、2004年9月に設立された日本国内の車載ソフトウェア標準化団体である。SDVの進展に併せて2025年に「JASPAR API」を開発した後、その成果をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開したのがYoriitoである。車両API「Yoriito Vehicle API」と、Yoriito Vehicle API独自のデータモデルに合わせてデータの取得、操作、管理を行うためのソフトウェアコンポーネント「Yoriito Kura」から構成されている。
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