双葉電子工業とDMG MORI Digitalは、「第8回 国際 建設・測量展(CSPI 2026)」において、エッジAIの画像認識技術と無線リモコンを組み合わせた、建設重機の遠隔操作支援システムを展示した。
DMG MORI Digitalと双葉電子工業は、「第8回 国際 建設・測量展(CSPI 2026)」(2026年6月17〜20日、幕張メッセ)において、建設重機の遠隔操作と自動化構想の実現を支えるエッジAI(人工知能)統合技術を展示した。
今回展示したのは、エッジAIによる画像認識技術と無線リモコンを組み合わせた新しいシステム構成案だ。護岸工事のように同一の資材が大量に並ぶ現場では、作業者が操作モニターの映像を注視し、状況を判断しながらショベルなどの建機を操作するため、現場の負担が大きい。
そこで、DMG MORI Digitalの専用カメラユニットと「Digital E3 Core エッジAIボード」を接続し、操作対象物の種類や個数、色などをリアルタイムで自動認識させる仕組みを取り入れた。重い画像データそのものではなく、AI側で処理した対象物の個数や種類といった必要情報のみを双葉電子工業の無線リモコンに送信することで、作業者は判断負担を減らして制御を行うことができる。
「人間が映像を認識して判断するステップをエッジAIに担わせることで、熟練の作業者ではない方でも的確な操作ができるようになり、現場の省人化や作業効率の向上につながる」(DMG MORI Digitalの説明員)
同構成は、今回の展示会を通じて現場での運用方法や、認識対象物などの顧客ニーズをヒアリングしている段階だという。今後は顧客要望に合わせたカスタマイズやPoCを重ね、量産展開を見据えた実運用レベルへの作り込みを進めていくとしている。
双葉電子工業は、創業時のホビー用ラジコンの製造知見を生かし、1980年代より産業用無線機器の開発を行ってきた実績を持つ。建設業界では現在、人手不足や熟練作業者の減少を背景に、安全かつ効率的な作業をリモコン操作で実現する自動化ニーズが高まっている。同社は完全自動化へのステップとして遠隔操作の支援に着目し、DMG MORI Digitalと協業することで、エッジAI処理や組み込みソフトウェア、通信技術などを組み合わせた現場適合型のシステム構築を提案している。
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