NEGの微細凹凸技術がiPad用ペーパーライクフィルムに採用、特徴とは材料技術

日本電気硝子は、独自の微細凹凸技術「nanoWave」がトリニティのiPad用ガラスフィルムに採用されたと発表した。nanoWaveにより解消した、従来のペーパーライクフィルムの弱点とは――。

» 2026年05月29日 07時45分 公開
[MONOist]

 日本電気硝子(NEG)は2026年5月28日、開発した微細凹凸技術「nanoWave」が、トリニティのiPad用ガラスフィルムに採用されたと発表した。

「nanoWave」が採用されたトリニティのiPad用ガラスフィルム 「nanoWave」が採用されたトリニティのiPad用ガラスフィルム[クリックで拡大] 出所:NEG

 従来のペーパーライクフィルムには「画面に曇りが生じ、透明性が低い」「使用時に傷がつきやすく、描き味が悪化していく」「ペン先が摩耗しやすい」といった課題があった。そこで、NEGはガラス表面にナノメートル単位の微細な凹凸を均一に形成する独自の加工技術であるnanoWaveを開発した。

 同技術は、ナノレベルの凹凸が鉛筆で紙に書くときのような「適度な抵抗感」を再現する他、微細な凹凸の高さや密度を最適化することで、ペン先との接触を分散し、摩耗を低減する。

 加えて、画面の曇り(ヘイズ)やギラつきの原因となる光の散乱を抑え、ヘイズ3%以下というこれまでになかった高い透明性を保つ。また、高硬度のガラス基材そのものに凹凸を形成しているため、長期間使用しても傷がつきにくく、描き心地が悪化しない。

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