日本電気硝子は全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷を開始したと発表した。
日本電気硝子は2024年2月20日、全固体ナトリウムイオン二次電池(以下、NIB)のサンプル出荷を開始したと発表した。
このNIBは、正極、負極、固体電解質の全てが「安定した酸化物」により構成され、これらが独自の結晶化ガラス技術により強固に一体化した電池だ。過酷な環境下(−40〜200℃)で作動し、発火や有毒ガス発生のリスクがない他、資源確保への懸念を要しない材料であるナトリウムを用いた全固体電池となっている。
今回サンプル出荷する製品は、出力電圧3V、容量200mAhが標準となる。さらに高容量なモデルなど、個別の要望にも対応する。
同社は、2017年に室温駆動に成功して以降、全固体電池の開発を着実に進めてきた。今回のサンプル出荷を経て、2024年内での販売開始を予定している。
なお、同社は「スマートエネルギーWeek 春 2024 第16回国際二次電池展」(2024年2月28日〜3月1日、東京ビッグサイト)にNIBを出展する予定だ。
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