NXP Semiconductorsは、エッジデバイス上で自律的なインテリジェンスの実装を可能にする「eIQ Agentic AI Framework」を発表した。産業機器や医療機器において、クラウドに依存せずリアルタイムな判断を行う自律型AIの開発を支援する。
NXP Semiconductorsは2026年1月6日、セキュアなリアルタイムエッジAI(人工知能)におけるリーダーシップを推進する「eIQ Agentic AI Framework」を発表した。自律的なインテリジェンスをエッジデバイスへ直接実装し、経験の浅い開発者から熟練者まで、自律型AIの開発、オーケストレーション、デプロイメントを簡素化および加速させる。
eIQ Agentic AI Frameworkは、決定論的なリアルタイムの意思決定と、複数のAIモデルを協調させる機能を搭載。エッジベースのAIエージェントを活用することで、クラウドのコネクティビティに依存することなく、安全リスク発生時の工場機器制御や医療スタッフへの緊急通知、HVACシステム(暖房換気空調)の自動調整といった処理をリアルタイムで実行できる。
技術面では、同社のアプリケーションプロセッサである「i.MX 8」「i.MX 9」シリーズと、AraディスクリートNPUをサポート。インテリジェントなスケジューリングエンジンがワークロードをCPU、NPU、統合アクセラレーターに適切に振り分け、認識や分類、意思決定のタスクを同時に実行可能だ。
また、A2A(エージェント間通信)やMCP(モデルコンテキストプロトコル)などのオープン規格に準拠しており、デバイス上のエージェントパイプラインを容易に導入し、迅速に構成できる。
セキュリティ機能も強化されており、プロンプトインジェクション攻撃やモデルスプーフィング(なりすまし)を阻止する機能を搭載。これに加え、ハードウェアによるRoot of Trustやセキュアブートと組み合わせることで、データの完全性と安全性が不可欠な環境下でのデプロイメントを達成する。
さらに、最新の開発ツールに即座にアクセスできるクラウドベースのプラットフォーム「eIQ AI Hub」も新たに発表した。開発者はクラウド上のハードウェア基板へ展開して実際のパフォーマンスレポートを取得できるため、試作の高速化が可能になる。
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