ニデック、半導体、ヒューマノイド……記事で振り返る2025年FA 年間ランキング2025(2/2 ページ)

» 2025年12月22日 08時00分 公開
[長沢正博MONOist]
前のページへ 1|2       

PLC、半導体、製造現場の自動化そしてヒューマノイド

 3位に入ったのは、「130人の声が示すPLCの“現在地” 製造現場が抱える課題、期待を分析」です。34年間PLC(プログラマブルロジックコントローラー)と共に歩んできた岡実氏が、PLCが迎えている重要な転換期を読み解く連載「PLCの現在 過去 未来」の第2回目の記事となります。岡氏が行ったアンケート調査の結果を紹介しながら、PLCのリアルな課題と未来への期待を分析しました。

 アンケートでは、主に使用しているPLCメーカーや用途、PLCに関する悩み、今後のPLCへの期待などについて、興味深い回答が多数寄せられています。そして、現場を知る岡氏だからこその丁寧な視点で、それらを紹介しています。また、ランキングには惜しくももれていますが、連載第1回「転換期のPLC〜その進化の軌跡と現在地」、第3回「これからのPLC〜『PLC Anywhere』の時代へ〜」も多くの読者に読まれました。

 4位には、パナソニックがシェーバーを生産する彦根工場(滋賀県彦根市)のモノづくりに迫った「パナソニックが10年ぶりに彦根工場を公開 最新のモノづくりに迫る」が入っています。AI(人工知能)自動外観検査機や自動倉庫、品質評価の他、製造工程におけるさまざまな自動化への取り組みを紹介しています。

 5位は、東京エレクトロンの新たな半導体製造装置の開発拠点完成を伝える「東京エレクトロンの半導体製造装置開発拠点完成、エッチング装置など研究」となっています。生成AIなどの普及や地政学リスクの拡大を背景に各国で半導体産業への投資が相次いでいます。日本政府も、2nm世代半導体の量産を目指すRapidus(ラピダス)を強力にバックアップしています。6位は、そのラピダスが北海道千歳市に建設した半導体開発製造拠点IIM(イーム)の最新の状況(当時)を伝える「ラピダス半導体工場の現状と今後、パイロットライン立ち上げ開始も『まだ一合目』」が入っています。

 7位は、サントリーのジンなどスピリッツ・リキュール工房における、ロボットとAGV(無人搬送車)を駆使した原料ハンドリング工程の自動化の取り組みを紹介する「ロボットとAGVで年2000時間削減、サントリー大阪工場の自動化」です。これまで人の手で行われていた、保管や計量、投入などの原料取扱時間は従来の3分の1まで短縮されました。そこで創出された時間を使い、さらなる品質を追求します。

 8位は、山善、INSOL-HIGH、センコーグループの東京納品代行と共同で行った、物流現場へのヒューマノイド(人型ロボット)の試験導入に関する「ヒューマノイドロボットがいよいよ現場に? 山善が物流現場での試験導入を公開」です。現在、ヒューマノイドへの関心が高まっており、「2025国際ロボット展(iREX2025)」でも中国製を中心に多くのヒューマノイドが出品されました。山善らも、中国AgiBotのヒューマノイドを試験導入しています。国際ロボット展のヒューマノイドに関しては、「可能性の中国勢/信頼性の日本勢〜ヒューマノイドの現在地@2025国際ロボット展」でも詳細に触れていますのでぜひご覧ください。


 2025年のFAフォーラムの記事ランキングはいかがでしたでしょうか。どうか年末年始もご安全にお過ごしください。

 皆さまにとって2026年が良い年でありますように祈っています。そして2026年もMONOistをよろしくお願いいたします。

⇒その他の「年間ランキング」の記事はこちら

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR