NTTドコモビジネスとGreen Carbonは、国内外でのカーボンクレジット創出を拡大すべく資本業務提携を締結した。JCM活用による海外プロジェクト連携やGXソリューション強化を通じて、企業の脱炭素化を支援する。
NTTドコモビジネスは2025年11月27日、Green CarbonがNTTドコモビジネスを引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。両社は同月17日、カーボンニュートラルを推進する目的で資本業務提携を締結している。
世界的なGX(グリーントランスフォーメーション)需要の高まりを背景に、企業が自社削減だけでは対応しきれないGHG(温室効果ガス)の排出量を他の手段で相殺するカーボンクレジットへの関心が高まっている。
NTTドコモビジネスは、日本政府が運営する認証制度「J-クレジット」の創出を支援する「Green Natural Credit」やGHG排出量可視化サービス「CO2MOS」、低炭素型データセンターサービスなど複数のGXソリューションを提供している。
Green Carbonは東南アジアを中心に森林保全や水田、マングローブ植林、バイオ炭など多様なプロジェクトで自然由来クレジットを創出している。
提携により、両社は互いのノウハウとICT基盤を組み合わせて、国内外の企業がカーボンニュートラルに取り組みやすい環境を整備し、持続可能な社会の構築に貢献する。
具体的には、JCM(二国間クレジット制度)を活用して海外水田プロジェクトのクレジットを国内企業に還元し、現地の営農改善と脱炭素化支援を推進する。また、創出したJ-クレジットやJCMクレジットをNTTドコモビジネスのGXソリューション群に追加し、企業の脱炭素施策を包括的に後押しする。
将来的にはクレジット取引基盤との連携拡大や、CO2排出量および吸収量の計測をIoT(モノのインターネット)で効率化することも検討している。
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