スギノマシンは、コンパクトな筐体に自律走行機能と多関節マニピュレーターを統合したモバイルマニピュレーター「CMR-3D」シリーズを開発した。限られたスペースでも全方向に移動して、自動搬送作業ができる。
スギノマシンは2025年11月4日、モバイルマニピュレーター「CMR-3D」シリーズを開発したと発表した。コンパクトな筐体に自律走行機能と多関節マニピュレーターを一体化しており、限られたスペースでも全方向に自在に移動できる。
駆動部には、TriOrbの球駆動式全方向自律移動プラットフォーム「TriOrb BASE」を採用。姿勢を保持したまま全方向に移動でき、狭い通路でも切り返しをせずに効率良く走行できる。
搭載ロボットはFANUCの協働ロボット「CRX-20iA/L」で、可搬質量20kgに対応する。無荷重状態での走行速度は毎秒1.0m、停止精度は±20mm(オプションで±10mm)となっている。
本体寸法は760×680×1255mmとコンパクトで、一般的な作業台や通路幅に既存レイアウトを変更することなく導入できる。最大100kgまでの積載に対応し、充電は非接触充電方式を採用する。連続稼働時間は約4時間。走行誘導方式はVisual SLAMまたはLiDAR SLAMを選択できる。
受注開始は同年12月3日から。省スペース性と高機動性を兼ね備えた自律走行ロボットとして、中小規模工場や研究施設などでの導入を見込む。
同社は、同年12月3〜6日に東京ビッグサイトで開催される「2025国際ロボット展」でCMR-3Dシリーズを初公開する予定だ。展示会ではロボットアームを畳むタイプを用いて自在走行のデモを実施する。
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