スギノマシンは、ウオータージェットを使ったバリ取り専用装置「JDM」の販売を開始する。最大70MPaの高圧噴射と省スペース設計で、小型部品の自動バリ取りを効率化する。
スギノマシンは2025年10月10日、ウオータージェットを使ったバリ取り専用装置「JDM(Jet Deburring Machine)」の販売を開始すると発表した。販売およびテスト受注は同年12月15日に開始する予定だ。
JDMは、水道水の約350倍の圧力となる最大70MPaの高圧水でバリを除去する。工具では届かない深穴や複雑形状部の処理に対応し、従来機「JCC 104 HYBRID」比で約40%高い除去力を達成した。
装置幅を1080mmに抑え、限られたスペースでも導入可能な省スペース設計としている。対象ワークサイズは250×250×250mmで、小型部品のバリ取り自動化を支援する。
新開発のNTノズルを標準搭載し、流体の拡散を抑制してバリ取り性能を高めた。直射ノズルとL形ノズルを一体化した構造により、内部の流路切り替えを瞬時に行い、サイクルタイムを短縮する。
また、流体には水溶性クーラント液を採用。防錆性を持つため、装置内部の錆対策部品を削減でき、装置価格の低減につながった。
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