また、そのすぐ近くには、外部電波を完全に遮断し、内壁に吸収体(トゲ状の形状)が施された電波暗室が設置されていた。ここではアンテナ性能の評価を行う。スマートフォン(ツアーではarrows Alpha)とアンテナを3m離して配置し、ターンテーブルに載せたスマートフォンを回転させながら電波の強さを測定する。測定結果は、放射パターンとしてグラフ化され、方向ごとの電波強度を視覚的に確認できる。
実は、冒頭の音響性能試験の前に、NTTドコモから販売される「arrows Alpha F-51F」(以下、arrows Alpha)と、既に販売されている「arrows We F-51B」(以下、arrows We)で、充電速度の違いを確認するデモも行われていた。
ツアーのスタート時点のバッテリー残量は、arrows Alphaが3%、arrows Weが1%であった。充電器は、arrows Alphaには同梱の最大90W対応ACアダプターを、arrows WeにはNTTドコモが販売する最大45W対応ACアダプター「ACアダプタ08」を使用した。
その結果、最初の音響性能試験の見学が終わるころ(見学開始から15分後くらい)には、arrows Weが25%だったのに対し、arrows Alphaは71%まで充電されていることを確認できた。
写真右が「arrows Alpha F-51F」で左が「arrows We F-51B」。arrows Alphaは、バッテリー残量1%から100%まで約35分で急速充電できるという[クリックで拡大]今回の地下実験室ツアーは、FCNTが満を持して市場投入するarrows Alphaの魅力を、堅牢性や耐久性などの側面から紹介するものであり、同社が長年培ってきたジャパンクオリティーのモノづくりを体感できる非常に興味深い内容であった。レノボ傘下となったとはいえ、日本らしい丁寧なモノづくりの姿勢は健在であり、その信頼性を裏付ける試験の数々は、製品への安心感を高めるものとなっていた。
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