出光興産は、マレーシアのサラワク州沖合に位置する2鉱区における40%分の石油および天然ガスの探鉱、開発、生産の権利を取得した。
出光興産は2025年6月19日、マレーシアのサラワク州沖合に位置する鉱区「SK427」と「Ketapu Cluster」の権益を、韓国のSK earthonから取得したと発表した。さらに、当該鉱区に関する生産物分与契約を、マレーシアの国営石油会社であるPetroliam Nasional(PETRONAS)、サラワク州営石油/ガス会社のPetroleumSarawak Exploration and Production(PSEP)、SK earthonとの4社間で締結したことも公表した。
出光興産が取得した当該鉱区の権益は40%で、生産物分与契約の締結により、当該鉱区における40%分の石油および天然ガスの探鉱、開発、生産の権利を有することになる。
出光興産は現在、ベトナムとノルウェーを主要拠点として油ガス田探鉱開発事業を手掛けている。マレーシアのサラワク州沖合では、過去複数の油ガス田が発見されており、今回の権益取得は新たな拠点構築の足掛かりになると期待している。
当該鉱区では、2023年の地下探査データにおいて複数の有望構造が抽出されており、未知の地層や地質構造を掘削する坑井「試掘井の掘削」を通して開発移行に向けた検討を進めていく。なお、今回の権益取得は、同社子会社の出光サラワク資源開発を通じて行った。当該鉱区については、エネルギー・金属鉱物資源機構から、今後出光サラワクが負担する探鉱事業費の50%を上限に出資を受ける予定だ。
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