レンゴーは、セルロースナノファイバー「ファインナチュラ」を複合した不燃性耐熱無機シート「ファインナチュラ複合不燃性耐熱無機シート」を、グループ会社の丸三製紙とともに開発した。
レンゴーは2025年6月6日、セルロースナノファイバー「ファインナチュラ」(旧称、RCNF)を複合した不燃性耐熱無機シート「ファインナチュラ複合不燃性耐熱無機シート」を、グループ会社の丸三製紙とともに開発したと発表した。
ファインナチュラ複合不燃性耐熱無機シートは、建築材料などに用いられる従来のシートに比べ、強度や剛性が高い他、遮音性も向上することが確認された。
さらに、軽くて施工しやすく、不燃性かつ高強度であることに加えて防音効果にも優れることから、幅広い分野での活用が期待される。今後、レンゴーと丸三製紙は各分野の企業と連携を図り、実用化に向けて取り組んでいく。
ファインナチュラは、化学変性がない非常に細い繊維径を持つセルロースナノファイバーで、2021年にレンゴーのパイロットプラントで製造を開始している。丸三製紙が製造する耐熱無機シートは、鉱物由来の繊維であるロックウールを厚さ数mmのシート状に成型したもので、多孔質であるため軽量で吸音性や断熱性に優れる。さらに無機物を原料とするため燃えにくいという性質を持っている。
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