コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナルは、2025年5月2日から東京都が実施している「家庭の油 回収キャンペーン」と連携して、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)原料化を目的とする家庭系廃食用油の回収拡大に向けた取り組みを開始した。
コスモ石油、日揮ホールディングス(日揮HD)、レボインターナショナルは2025年5月12日、同月2日から東京都が実施している「家庭の油 回収キャンペーン」と連携して、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)原料化を目的とする家庭系廃食用油の回収拡大に向けた取り組みを開始したと発表した。
2025年9月に開催されるスポーツイベント「東京2025世界陸上」では、200を超える国/地域から約2000人のアスリートが東京都に集まる。アスリートの移動にも使われるSAFの活用に向け、東京都は東京2025世界陸上と連携した「家庭の油 回収キャンペーン」を展開していく。
このキャンペーンで回収された廃食用油を、コスモ石油、日揮HD、レボインターナショナルが出資しているSAF製造事業会社であるSAFFAIRE SKY ENERGYにおいてSAFに精製し活用することで、航空機から排出されるCO2削減に貢献する。
実施期間は2025年5月2日〜10月31日で、回収場所は都内約80カ所と東京都庁第一本庁舎2階北側の展示スペースとなる。
今回の取り組みでは、東京都は、都庁舎や区市町村に廃食用油の回収所を設置し、回収を呼び掛ける。日揮HDは、回収に必要な備品発注などの協力を行い、レボインターナショナルが廃食用油を回収する。SAFFAIRE SKY ENERGYはSAF大規模製造設備(大阪府堺市)において、廃食用油からSAFを精製。コスモ石油は航空会社へのSAF供給を行う。供給されたSAFの一部は羽田空港において使用される見込みだ。
コスモ石油、日揮HD、レボインターナショナルの3社は、東京都が推進する「廃食用油回収促進に係る事業提案」にSAF回収の取り組みが採択され、2023年8月に東京都と協定を締結。以降、東京都との協定に基づく取り組みを開始し、2024年3月には「東京 油で空飛ぶ 大作戦〜Tokyo Fry to Fly Project〜」を展開していくことを発表し、都内での廃食用油回収促進を進めていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.