キオクシアとアイオーコア、京セラは、3社共同で開発している光インタフェースを採用した広帯域SSDの動作確認を、従来のプロトタイプに比べて2倍の帯域となるPCIe 5.0の高速インタフェースで実施した。
キオクシアは2025年4月8日、アイオーコア、京セラと3社共同で開発している、光インタフェースを採用した広帯域SSD(広帯域光SSD)の動作確認を実施したと発表した。
広帯域光SSDは、次世代グリーンデータセンター向けのもので、キオクシアの広帯域SSDのプロトタイプ、アイオーコアの光トランシーバー「IOCore」、京セラの光電気集積モジュール「OPTINITY」を組み合わせている。今回、従来のプロトタイプに比べて2倍の帯域となるPCIe 5.0(32GT/sx4)の高速インタフェースで動作を確認した。
次世代グリーンデータセンターでは、電気配線を光配線化して広帯域光SSDを使用することで、高い信号品質を維持しつつ省エネやデバイス間における物理的距離の拡大などを可能にする。デジタルサービスの多様化や生成AI(人工知能)の進化に伴い、複雑で大量の高速データ処理を必要とするデータセンターのシステム設計に柔軟性や効率性をもたらす。
今回の成果は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業「グリーンイノベーション基金事業/次世代デジタルインフラの構築/次世代グリーンデータセンター技術開発」(JPNP21029)の一環で得られたものだ。同事業では、現行のデータセンターと比べて40%以上の省エネを目標とし、次世代技術の開発を進めている。
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