2025年4月に提供するのは、「修理依頼申請チェック」だ。依頼業務における記述の不備をAIで是正するもので、ChatGPTの提供元であるOpenAIのAIモデルを使用している。
従来の機能では設備の修理依頼を出す際に、タイトルと概要の不一致や写真の添付忘れ、不適切な表現などによる差し戻しが発生していた。AIによって事前チャックすることで不備を作業依頼前に検知し、省力化と対応スピードの向上を図る。
さらに2025年7月には、作業報告文書作成機能を追加する予定だ。これは作業結果に応じたキーワードを選択すると、いつ、誰が、何をしたかなど作業報告書の結果文書が自動生成される機能だ。これまでは現場でタブレット端末やスマートフォンに入力する必要があったが、年配の作業者にとっては手間のかかる作業だった。
MENTENAでは、製造現場にあるIoT(モノのインターネット)機器など周辺サービスとの連携も強化する。より広範なデータの取得、蓄積を図ることで、データ主導型の設備管理を目指していく。さらに、「ソフトウェアのサービスだけではなく、BPaaS(Business Process as a Service)として、現場の業務に集中できる体制を作るためのアウトソーシングのサービスも着手していきたい」(山口氏)とする。
水野氏は「抱えている課題に対する打ち手について共通の取り組みが有効であるとの観点から、われわれはこのようなサービスを提供している。製造業における設備管理からスタートしているが、利用企業の価値の向上、企業価値の最大化につながる意思決定支援ツールを目指して成長させていきたい」と意気込む。
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