川崎重工グループは「大阪・関西万博」で、4脚歩行と水素燃料によるオフロードパーソナルモビリティ「CORLEO」を出展。モーターサイクル技術とロボット技術を融合し、初心者でも安心して不整地を走破できる構造や乗馬のような直感的操作性を実現している。
川崎重工グループは2025年4月3日、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」(以下、未来の都市)で、オフロードパーソナルモビリティのコンセプトモデル「CORLEO(コルレオ)」を出展すると発表した。
CORLEOは「ロボット事業とモーターサイクル事業を有する川崎重工グループだからこそ提案できる」(同社)4脚タイプのオフロードパーソナルモビリティだ。地形への適応性と操作の直感性を兼ね備えており、タイヤでは走行が困難な山岳地帯や水場でも初心者が安全に走行できるという。
モーターサイクルのスイングアーム機構を応用し、前脚部と独立して後脚部が上下にスイングすることで、歩行時や走行時の衝撃を吸収する。また、段差を上がる際にライダーが見上げる姿勢にならず、常に進行方向の地形状況を確認しやすい姿勢を保つことができる。
操縦はライダーの重心移動をステップとハンドルで検知して行われ、乗馬に近い、直感的なライディングが楽しめるという。鐙(あぶみ)の長さを変化させることで最適な姿勢を保てる。馬のひづめに当たる部分は、路面の凹凸を吸収し、滑りにくいラバー素材を採用した左右2分割構造になっており、草原、岩場、ガレ場(足元が不安定な山道)などあらゆる地形に対応する。
CORLEOは、脱炭素化社会の実現に有効なソリューションの1つである水素を燃料とする。後脚部に装着された水素キャニスターから燃料供給を行い、前脚部に搭載された150ccの水素エンジンで発電する仕組みだ。発電された電力を利用して、4脚のパワーユニットで駆動する。
水素残量や目的地までのルート、ライダーの重心位置などは前面のインストルメントパネルに表示される。夜間走行時には路面に進路を示すマーカーが照射され、ライダーのライディングを支援する。
同社は大阪・関西万博への出展当たり、「移動本能」という展示テーマを定め、CORLEOを考案した。会場では、CORLEOが複数のポーズを取るパフォーマンス展示を予定している。
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