RZ/V2Nの代表的なAIモデルの処理性能をRZ/V2Mと比較したところ、ResNet-50ではDenseモデルで4倍、Sparseモデル(90%)で14倍となり、枝刈り技術を適用できるDRP-AI3の効果を確認できたという。
今回のRZ/V2Nの発表に併せて、学習済みAIモデルからRZ/Vシリーズで実行可能なランタイムを生成するツール「DRP-AI TVM」のアップデートも行う。最新のv2.5.0では、単眼カメラで深度推定を行えるMiDasや、ビジョン系トランスフォーマーモデル、トランスフォーマーとCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を融合してセグメンテーションを行えるTOPFormerなどにも対応する。
RZ/V2Nのほとんどの機能を評価できる開発キットも用意しており、こちらもRZ/V2Hの開発キットと比べて価格を抑えていく方針である。RZ/V2Hでは、開発キットよりも安価に入手できる、「Raspberry Pi」のフォームファクターを踏襲したシングルボードコンピュータ(SBC)「Kaki Pi」をパートナー企業と協力して展開していた。RZ/V2Nでは、Banana PiのSOM(System on Module)や、IMD TechnologiesのSBCが投入される予定だ。
なお、RZ/V2Nのデモやパートナー企業のSOM、SBCなどは、組み込み技術の展示会「embedded world 2025」(2025年3月11~13日、ドイツ・ニュルンベルク)で披露される予定だ。
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