プロノハーツは、VRヘッドマウントディスプレイを用いた製造業向けVRデザインレビューシステム「pronoDR+」のMR(複合現実)エディション「pronoDR+MR」を2025年3月末にリリースする。
プロノハーツは2025年2月25日、VR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレイを用いた製造業向けVRデザインレビューシステム「pronoDR+」のMR(複合現実)エディション「pronoDR+MR」を同年3月末にリリースすることを発表した。
pronoDR+MRはMR技術を活用し、現実空間にCADモデルを表示することが可能なデザインレビューシステムだ。複数人で同じ位置に、同じモデルを共有し、誰でも簡単に直感的な操作で確認できる。設計、施工、プロダクト開発の現場などにおいて、効率的なコミュニケーションの実現に寄与する。
pronoDR+MRの特長は次の通りだ。まず、現実空間にCADモデルを表示し、直感的に確認できる。MRパススルー機能により、実際の部屋や現場にモデルを配置し、サイズ感やレイアウトを検証することが可能だ。また、拡大縮小機能を活用して詳細な部分の確認や、サイズ変更した場合の確認がその場で行える。さらに、断面表示機能を使えば内部構造や設計の詳細を確認でき、複雑な構造の検証や施工前のチェックをスムーズに行える。
次に、複数人で同じモデルをリアルタイムに共有できる点が挙げられる。同じ空間で、同じ位置に表示されたCADモデルを複数人で確認でき、その場で意見交換しながらリアルタイムに問題点を共有することが可能だ。
さらに、空中マーキング機能も備える。手で空中にラインを引いて他者に指示を出すことができ、円滑なコミュニケーションを実現する。
ハンドトラッキング機能により、専用コントローラーを使わずに手の動きだけで直感的に操作することも可能だ。モデルを手でつかむように移動/回転でき、自然な動作でスムーズに配置調整が行える。仮想のメニューパネルを手でタッチして操作することもできる。
3D CADモデルを簡単に取り込める点も大きな特長だ。専用コンバーターを使用して3D CADモデルを変換し、スムーズに取り込むことができる。Parasolid(*.x_t、*.x_b)形式に対応しており、設計データをそのまま活用することが可能だ。
pronoDR+MRに対応するVRデバイスは「Meta Quest 3」で、単独で活用可能である。CAD対応フォーマットはParasolid(*.x_t、*.x_b)で、オープン価格での販売となる。
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