GRIPSは、DOBOT製デスクトップロボットアーム「Dobot Magician」「Dobot MG400」向けカメラキットを発表した。オープンソース技術を組み合わせることで、低コスト、短時間でロボットビジョンシステムを構築できる。
GRIPSは2025年2月3日、DOBOT製デスクトップロボットアーム「Dobot Magician」「Dobot MG400」向けカメラキットの販売開始を発表した。以前から特定の顧客向けに提供してきたソリューションを製品化し、ニーズの拡大に応える。
同キットには、ロボットアーム両モデルとの組み合わせが可能な定置型カメラキット、Dobot Magician用の吸盤タイプのエンドエフェクター「SuctionCup」と組み合わせた手先型カメラキットの2種類がある。定置型はロボットとの相対位置を任意に決めることが可能で汎用性が高く、手先型はエンドエフェクターとして提供されるため組み立てが不要だ。
オープンソースソフトウェアのPython、OpenCV環境を利用するため、ユーザーが独自にアプリケーションを開発できる。これにより、ユーザー登録すると入手可能なサンプルコードを開発に利用できる。
オープンソース技術を組み合わせることで、コストを抑えつつ短時間でロボットビジョンシステムを構築できるため、トライアルや概念実証(PoC)プロジェクトなどへの応用を想定している。
同カメラキットを使用すると、比較的小規模なロボットビジョンシステムをMagicianベースでは30万円程度、MG400ベースでは60万円程度から構築できる。アプリケーションによってはカメラ部分やロボットの機種を変更するなど、ニーズに合わせたシステム提案にも対応する。
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