　JTB、松岡交通、日本商運は2025年1月9日、福井県永平寺町において官民連携型の日本版ライドシェアを活用したインバウンドを含む県外観光客向け観光タクシープラン「永平寺町・禅の里観光タクシープラン」を1月9日より販売すると発表した。2次交通手段やタクシードライバー、インバウンド向けコンテンツの不足などの地域課題の解決を目指す。

大本山永平寺・旧参道出所：JTB

　今回の連携では観光タクシープランをJTBが企画し、運送会社である日本商運のドライバーをタクシー会社である松岡交通のライドシェア運転手として登録することでタクシードライバー不足を補い、空きタクシーを有効活用することで、福井駅から永平寺町内を効率よく周遊するための二次交通手段を確保し、観光客の利便性を向上させる。

各社の役割［クリックで拡大］出所：JTB

　販売期間は、2025年1月9日～2025年2月28日の土曜日で、3月以降は事業者、コース・設定日を拡大する予定だ。販売コースには、「禅」体験ツアーと「酒」体験ツアーがある。

　福井県永平寺町は、曹洞宗大本山永平寺の門前町であり、田園と集落や歴史的町並みによる里地景観が美しい町として知られている。2024年3月には北陸新幹線金沢～敦賀間が開業し、国内外から観光客が増加しているが、北陸新幹線最寄りの福井駅から車で20分程度かかることや、観光施設が分散していることから、観光客が効率よく周遊することが困難な状況であった。

　また、福井県全体としても、人手不足や高齢化によりタクシードライバー不足が深刻で、新幹線開業による観光客の増加に対応できておらず、駅から観光地などに向かう2次交通の整備が課題だった。

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