鎌倉市がリデュース推進に向けて不要品回収ボックスを高機能化サステナブル設計

鎌倉市は実証実験のため市役所本庁舎に設置している不要品回収ボックス「PASSTO」を高機能化した。AIカメラと重量センサーを用いて、投函された物の種類や重さ、投函時間などのデータを自動で取得する。

» 2025年01月16日 09時00分 公開
[MONOist]

 鎌倉市は2024年12月24日、鎌倉市役所本庁舎に設置している不要品回収ボックス「PASSTO(パスト)」を高機能化したと発表した。

 鎌倉市では同年6月に、雑貨のリユースに関する活動促進と市民サービス向上の実証に関する協定を、資源循環サービスとしてPASSTOを展開するECOMMITと結んでいる。

高機能化した不要品回収ボックス「PASSTO」 高機能化した不要品回収ボックス「PASSTO」 出所:鎌倉市

 新しいPASSTOは、AI(人工知能)カメラと重量センサーを用いて、投函(とうかん)された物の種類や重さ、投函時間などのデータを自動で取得する。PASSTOの高機能化に当たっては、慶應義塾大学が中心となって開発した使用済み詰め替えパック回収ボックス「しげんポスト」の技術を応用している。

 新しいPASSTOに搭載した機器が、リアルタイムに近い形でおおよその投函人数や品数、投函物の特徴を取得するため、分析の工数削減や精度向上が期待できる。取得したデータを、リユースできるものの傾向の把握や各ボックスの収集効率化に活用し、産官学が連携してリデュース(ゴミの減量)を進めていく。

回収する雑貨のイメージ 回収する雑貨のイメージ 出所:鎌倉市

 なお、新しいPASSTOは3Dプリンタで製作されており、従来のボックスと比べて強度や耐久性が向上し、長期間の使用にも耐えられるという。

3Dプリンタによる「PASSTO」製作の様子 3Dプリンタによる「PASSTO」製作の様子 出所:鎌倉市

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