シャープは製造現場向けのスリム型スタッカー自動搬送ロボットの受注を2024年8月26日に開始した。
シャープは2024年8月26日、製造現場向けのスリム型スタッカー自動搬送ロボットの受注を開始したことを発表した。
近年、市場ニーズの多様化に伴う多品種少量生産の流れが加速する中、製造ラインや工程を柔軟に変更できる生産設備の必要性が高まっている。今回の製品は従来のベルトコンベヤーなどの固定設備に代わり、各製造工程間で材料や仕掛品の搬送と受け渡しを自動で行うロボットとなっている。
製造ラインや工程の見直しがあった場合でも、走行経路を変更することで柔軟に対応可能。スリムな本体設計により、幅900mmの狭い通路でも通行し、搬送物を受け渡しできる。材料や仕掛品の入った箱は4個同時に積載でき、それぞれを異なる目的地に搬送することも可能だ。
製造装置へ搬送物の受け渡しを行う移載ユニットは、本体に搭載したカメラの映像を元にポジションを高精度に調整する。移載ユニットは、搬送する箱の側面をバキュームして保持する吸着式のほか、アームで持ち上げるフォーク式などにも対応する。
サイズは700×1250×1900mm、最高速度は毎分約100m。2次元コードを読み取ることで誘導する。可搬重量は80kgで、最大160kgまで拡張可能だ。受け渡し高さは標準で350〜1250mm、最大1900mmまで拡張できる。
同社では「国際物流総合展2024」(2024年9月10〜13日、東京ビッグサイト)の第一実業のブースにおいて、実機のデモンストレーションを行う予定だ。
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