fumeは、Webブラウザベースの3Dプリントモデル作成ツール「ParamaCraft」のβ版を公開した。基本テンプレートを選び、寸法や形状などのパラメーターを入力するだけで、オリジナルの3Dモデルを簡単に作成できる。
fume(フューム)は2024年7月2日、Webブラウザベースの3Dプリントモデル作成ツール「ParamaCraft」のβ版を公開した。機能を細かく分割することで企業での利用やカスタマイズ開発に対応するなど、産業分野での活用を考慮して開発した。
Webブラウザで動作するParamaCraftは、基本構造のテンプレートを選び、寸法や形状などのパラメーターを入力するだけで、オリジナルの3Dモデルを簡単に作成できる。PC、タブレット端末、スマートフォンから利用でき、作成した3DモデルはSTL形式で直接出力し、そのまま3Dプリンタ用データとして活用できる。
シンプルな操作性と高いカスタマイズ性を両立しており、スライダーを動かすだけでモデルの高さや幅などの寸法、形状や模様などの意匠をカスタマイズできる。また、リアルタイムでプレビューする機能を備えており、パラメーターの変更が反映された3Dモデルで外観や寸法を即座に確認できるため、直感的かつ効率的に作業を進められる。
テンプレートは、特定形式で記述されたテキストデータを生成AI(人工知能)が容易に解釈して生成する。今回公開したβ版には、AIが生成した基礎部分を有するテンプレートが含まれている(テンプレート作成機能は含まれない)。
同社は今後、基本的なテンプレートに加えて、ユーザーが独自のテンプレートを作成、編集できるGUIツールを公開する予定だ。また、ユーザー間でテンプレートを共有するプラットフォームの開設や、オンライン3Dプリントサービスとの連携も計画している。
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