小野塚 ここで、私が視聴者の皆さまに申し上げたいのは「ビッグチャンスです」ということです。
田口 ビジネスチャンスは広がっているわけですね。ウェブを使うということは、そこを入り口にいろいろな可能性をユーザーに届けられるということです。
小野塚 今や所有が前提のインフラとなっているスマホですが、20年前は存在しなかったわけです。しかし、もはやそのスマホで見られるSNSや動画サイトなどには、時価総額数兆円みたいな企業もたくさんあります。ぜひプラットフォームを作りましょう。未来を想像し、目指す姿を作り、そこにどう至るかを考え、それを戦略的、先駆的に進めましょう。困った時はコンサルティング企業にご相談ください(笑)。
私が残念に思うのは、IT革命では残念ながら米国が独り勝ちしてしまっていることです。次の20年がまた米国や欧州が柱の年代になるのではなく、そろそろ日本から新しい日を昇らせましょう。サプライチェーンがウェブ化している世界で、次なるプラットフォームは日本発ですと言いたいですね。
福本 そうだと思います。従来競合だった企業、あるいは自らのサプライチェーンにいなかった企業とも新たなつながりが起きるような場を実現するプラットフォームが必要だということだと思いますし、大きなビジネスチャンスが生まれることになると思います。
小野塚 ただし、全員がプラットファーマーにならなくてもいいと思います。もう1つメッセージがあるとすると、プラットフォーマーではない人もDXした方がいいということです。
将来いろいろなものをつなぐツールが出てきた時に、自社の工場の稼働が空いているといったことを、デジタルで発信しないと、自社を使ってもらえない可能性があります。世界がウェブ化されても、稼働スペースが空いている、在庫が余っている、発注先を探していますといったメッセージをデジタルに登録できなければ、そもそもゲートに入れない可能性があるのです。
デジタルツールで自社の稼働状況を可視化しておけば、空いている時間に勝手に仕事が入ってくる時代が来るかもしれません。その変化に合わせて営業人員を生産や開発にシフトし、不特定多数のニーズを見据えた製品を作ることに傾注することで、「デジタルに選ばれる存在」になる。使う方も、単なるデジタル化だけじゃなくてトランスフォーメーションしてください。それが未来のサプライウェブの時代に必要なことだと申し上げたいのです。
田口 デジタルを使う側になるためのハードルも高いということが言えますね。従来のやり方が壁になっているなら、取り払わないといけないわけです。福本さんにもお話をお聞きします。
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