加賀FEIは、Matter規格対応のプロセッサを内蔵した、無線LAN、Bluetoothコンボモジュール「WKR612AA1」を発表した。電波法認証を取得しており、スマートホーム機器の開発が容易になる。
加賀FEIは2024年6月13日、Matter規格対応のプロセッサを内蔵した、無線LAN、Bluetoothコンボモジュール「WKR612AA1」を発表した。電波法認証を取得しており、スマートホーム機器の開発が容易になる。
同製品は、260MHzで動作する、Arm Cortex-M33プロセッサ内蔵のNXP Semiconductors製IC「RW612」を採用。RW612は2.4GHz帯と5GHz帯で通信でき、広帯域かつ高効率の内蔵アンテナにより、アンテナ設計を不要にした。
Bluetooth SIG認証の他、日本電波法や米国のFCC、カナダのISEDなどを取得済みで、認証にかかる費用や工数も削減できる。Wi-Fi 6やBluetooth Low Energy、IEEE 802.15.4のマルチプロトコルを同時にサポートし、Matter規格に対応した。
8MBのフラッシュメモリを搭載したことで、ホストレスで動作する。他のプロセッサで制御する、ホステッド設計にも対応する。一般的な3.3V単一電源で動作し、複数の電源電圧を用意する必要がない。
評価ボードとサンプルモジュールは2024年7月から提供し、量産開始は2025年1月を予定している。スマートロックや監視カメラ、白物家電、ロボット掃除機、給湯器リモコンなどのホームオートメーション機器やスマート家電製品の開発に活用できる。
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