「女の転職type」が「ゆるブラック企業」についてのアンケート調査結果を発表した。ゆるブラック企業で働いたことが「ある」人は50.1%で、そのうち61.6%が、ゆるブラック企業を離職していた。
「女の転職type」は2024年5月14日、「ゆるブラック企業」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査は、女の転職type会員を対象としたもので、463人から有効回答を得た。なお同調査においては、ゆるブラック企業の定義を「働きやすくて仕事は楽だが、成長できず収入も上がらないような企業」とした。
初めに、ゆるブラック企業がどのような企業か分かるかと尋ねたところ、61.6%が「分からない」と回答した。
次に、ゆるブラック企業の定義を説明し、ゆるブラック企業で働いたことがあるかを尋ねた。その結果、50.1%が「ある」と回答。ゆるブラック企業という言葉は知らなくても、自分の勤め先をゆるブラック企業と感じたことのある人が一定数いることが分かった。
ゆるブラック企業で働いたことが「ある」と回答した人に、ゆるブラック企業だと感じたポイントを尋ねたところ、トップ3は「給料がずっと変わらない」(76.7%)、「ずっと昇進、昇格できない」(56.5%)、「スキルが身につかない」(53.9%)だった。
自身が勤める企業をゆるブラック企業だと感じた結果、どうしたかを尋ねると、「退職した」が31.2%、「転職した」が30.4%となり、61.6%が離職していることが分かった。「とくに何もしていない」は20.6%にとどまっており、約8割の人が異動や転職の検討など何かしらの行動を起こしていた。
続いて、ゆるブラック企業で働きたいかと尋ねたところ、「あまり働きたくない」が41.5%、「まったく働きたくない」が34.1%となり、75.6%がゆるブラック企業では働きたくないと感じていた。
ゆるブラック企業で「ぜひ働きたい」「どちらかというと働きたい」と回答した人に理由を尋ねると、「定時で帰りたい」が最も多く96.7%を占めた。次が「ブラック企業で働くよりマシ」で72.1%、「仕事でプレッシャーを感じたくない」の67.2%が続いた。コメントには「将来のために資格の勉強をしたいから」「短時間で負荷もない仕事であれば副業できるので」などが挙げられている。
今度は、ゆるブラック企業で「あまり働きたくない」「まったく働きたくない」と回答した人に理由を尋ねた。トップ3は「年収を上げたい」(69.7%)、「やりがいのある仕事がしたい」(55.4%)、「人生の時間を無駄にしたくない」(45.7%)となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.