――漆器プロフィールとうるしピクトのほかに工夫されたことはありますか?
晴奈さん 展示場所のコーディネートが得意なメンバーがいたため、今回のマーケットでは、試飲や試食ができるブースを用意しました。その結果、和紅茶を漆器の杯(さかずき)で飲んでもらうなど、常識にとらわれない新しい漆器の使い方を提案できました。また、季節に合わせて、2月にはバレンタイン、3月にはひな祭りをイメージした展示としました。
――漆器とレースの組み合わせが斬新でかわいいですね。展示/販売場所では、杯で和紅茶もごちそうになりました。普段はあまり漆器の杯を使わないのですが、漆器特有の薄さや滑らかさから、いつもよりおいしく感じました。こういった用途で、漆器を日常的に使うのもすてきですね。マーケットは全部で2回開催された(取材時)とのことでしたが、それぞれどういった結果だったのでしょうか?
富代さん 1回目の開催と倉庫の準備が同時並行で進んでいたため、残念ながら1回目は倉庫での開催はかないませんでした。別の場所でプレオープンした一期一会マーケットでは、来場者19人、売り上げ13万2000円という結果でした。杯を使ってお茶を試飲した方が「私もこう使いたい」とセットで購入されたことなどから、来場者あたりの購入額が大きくなりました。
倉庫で開催した2回目のマーケットは、地元の新聞社に取り上げられ、そこから大手ネットニュースへも掲載されたことで、260人が来場しました。売り上げは28万6000円で、単価が高い商品が多く売れた1回目と比べ、来場者あたりの売り上げ単価は下回る結果となりましたが、より多くの方に一期一会マーケットを知ってもらえるきっかけになりました。
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