抵抗要素に関しては、主配管は管摩擦による抵抗のみとし、
から算出する。一方、ポンプ前後の配管に関しては管摩擦による抵抗と、流量調整弁の抵抗を考え、
とする。流量調整弁の抵抗はポンプの項で考えることにし、ここでは管摩擦による抵抗を見積もる。今、レイノルズ数
は、定格運転(2×q=4m3/s)の際、主配管で流速u=5.1m/sなので、Re=5.1×106となり、管内壁の粗さ(租度)を0.01とすると、管摩擦係数のグラフ(参考文献[1])から、λ=0.04となる。
一方、ポンプ前後の流れのレイノルズ数はRe=3.6×106で、主配管と同程度の摩擦係数となる。実際に配管の諸元(内径、面積、長さ)を入れて計算すると下記となる。
一方、慣性要素は、
であるため、これに主配管、ポンプ前後の配管の諸元を入れて、
となる。
ポンプの特性は一般に揚程H、流量q、回転数nを用いて次のように表現される。
なお、Hratedは定格揚程、nratedは定格回転数、qratedは定格流量、A、B、C、Dはポンプ特性を3次式で表現した際の定数である。
一方、ポンプが停止した場合、ポンプは一種の流体抵抗になる。この抵抗を下記とする。
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