東洋製罐グループホールディングスは、連結子会社の東洋製罐が、204径ステイオンタブ(SOT)缶において国内最軽量となるアルミDI缶を開発したと発表した。
東洋製罐グループホールディングスは2024年3月26日、連結子会社の東洋製罐が、飲料缶の底部をリフォームして強化し軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術(CBR)を使用することで、204径ステイオンタブ(SOT)缶において国内最軽量(同社調べ)となるアルミDI(Drawing and Ironing)缶を開発したと発表した。なお、DI缶とは絞りしごき成形で製造される2ピース缶を指す。
今回のアルミ缶に関しては、東洋製罐の千歳工場(北海道千歳市)と基山工場(佐賀県基山町)を皮切りに、全国の工場で350mlと500mlの量産を2024年4月から順次開始する予定だ。
なお、主に酒類に多く使用されている204径SOT缶にCBRを使用したことで、350ml缶は現行缶の11.7gから10.2g、500ml缶は同15.0gから13.0gとなり、それぞれ1.5gと2.0gの軽量化を実現した。
これにより、350ml缶と500ml缶ともに、1缶当たりの温室効果ガス(GHG)排出量は、現行缶よりそれぞれ約9%削減している。また、CBRが適用可能とされるアルミ飲料缶全てにCBRを採用した場合、GHG排出量が年間約4万トン(t)削減される見込みだ。
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