東洋製罐は、缶底耐圧強度向上技術「Compression Bottom Reform(CBR)」を用いたアルミ飲料缶の生産を同社の千歳工場で開始した。
東洋製罐は2023年1月26日、独自の缶底耐圧強度向上技術「Compression Bottom Reform(CBR)」を用いたアルミ飲料缶の生産を同社の千歳工場(北海道千歳市)で開始したと発表した。同技術に関しては今回が国内初の製品化事例となるという。
CBRは、缶底部の耐圧性を向上させることで、薄板化と軽量化を可能とする同社独自の製缶加工技術だ。CBRの導入により、缶の重量を現行缶の11.5gから10.9gとすることに成功した他、現行缶に比べ、1缶当たりのCO2排出量を約3%削減した。
また、アルミ材料の使用量削減によって、温室効果ガスの排出量を低減する効果も期待できる。同社が製造するアルミ飲料缶製品群のうち、適用可能な製品にCBRを採用した場合には、CO2排出量は約4万トン削減できる見込みだ。
同社は今後、全国の製造拠点にCBRの展開を進め、最軽量アルミ飲料缶の提供を目指すとしている。
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