車載ディスプレイ向け撥水コーティングを常圧環境で連続生産可能なプリンタを開発材料技術

三井化学は、グループ会社であるSDC Technologiesの子会社COTECが、CADIS Engineeringと、車載ディスプレイパネル向け撥水性コーティング用のデジタルプリンタを共同開発したと発表した。

» 2024年03月15日 07時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 三井化学は2024年3月14日、グループ会社であるSDC Technologies(SDC)の子会社COTECが、CADIS Engineering(CADIS)と、車載ディスプレイパネル向け撥水性コーティング用のデジタルプリンタを共同開発したと発表した。

 COTECの超撥水コーティング材は、高い撥水性を持つ他、コーティング面の指紋、皮脂、汚れなどを簡単に拭き取れることが評価され、メガネレンズなどに採用されている。

 今回のプリンタは、COTECが持つ撥水コーティング技術とCADISのデジタルプリント機器の専門的な知見を組み合わせることで、車載ディスプレイ向けの撥水コーティングを、常圧環境で連続生産できる。

車載ディスプレイ向け撥水性コーティング用のデジタルプリンタ 車載ディスプレイ向け撥水性コーティング用のデジタルプリンタ[クリックで拡大] 出所:三井化学

 加えて、スピーディーなコーティングが可能で、既存の生産ラインへの組み込みも容易だ。さらに、インクジェット技術により、大型あるいは複雑な形状のディスプレイへの高精度なコーティングにも対応する。なお、常圧環境下での印刷によりエネルギー消費量も減らせる。また、コーティング範囲を無駄なく高精度に制御できるため、材料消費量の削減、洗浄や研磨工程の省略などコスト削減のみならず、環境に配慮した工程を実現している。

 2023年10〜12月には欧州の大手自動車部品サプライヤーでの実証検証を終えており、今後は本格採用に向けた取り組みを加速していく。

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