TBMは、使用済みプラスチック由来の高機能再生材「CirculeX」を開発した。従来のPCR材やバージンプラスチックを上回る、曲げ強度と耐衝撃強度を達成している。
TBMは2026年2月4日、使用済みプラスチック由来の高機能再生材「CirculeX(サーキュレックス)」を開発したと発表した。従来のPCR(ポストコンシューマーリサイクル)材やバージンプラスチックを上回る、曲げ強度と耐衝撃強度を達成している。
再生プラスチック市場は拡大傾向にあるが、使用済みプラスチック由来のPCR材は食品残渣に起因する臭気や強度不足などの品質課題があり、用途が限定されてきた。今回開発したCirculeXは、家庭から排出される容器包装プラスチックを原料としながら、同社独自の配合、混錬技術を用いてPCR材の強度不足や臭気の課題を解決している。
従来のPCR材に比べて曲げ強度は約126%、耐衝撃強度は約76%向上している。バージンプラスチックとの比較では、曲げ強度は約47%、耐衝撃強度は約29%上回っている。これにより、建築資材や物流資材、自動車部品など、耐久性が必要な分野での利用が可能になった。
洗浄プロセスも改良し、臭気を改善。従来の使用済み容器包装プラスチック由来の再生材と比較して約60%臭気を低減し、屋内外問わず、さまざまな製品に利用できる。
また、原料調達から製造、焼却処分までのライフサイクル全体で、CO2を含む温室効果ガス排出量をバージンプラスチックと比べて1kg当たり最大6.43kg削減できる。
同社は、横須賀サーキュラー工場でCirculeXの量産体制を2026年内に構築し、産業廃棄物由来の再生材の製品用途だけでなく、バージンプラスチックが使用されている製品用途も含めて展開する。ユーザーのニーズに併せて、「高強度+低臭気グレード」「高強度グレード」「低臭気グレード」など柔軟に対応する予定だ。
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