三井化学は、難黄変コート用硬化剤の需要増に対応するため、大牟田工場内のXDI(メタキシリレンジイソシアネート)プラントの生産能力を増強することを決定したと発表した。
三井化学は2024年2月26日、難黄変コート用硬化剤の需要増に対応するため、大牟田工場(福岡県大牟田市)内のXDI(メタキシリレンジイソシアネート)プラントの生産能力を増強することを決定したと発表した。これにより、国内の生産能力は20%増強される見込みだ。
XDIは、同社の特殊イソシアネートで、高屈折率かつ高耐久性を持つメガネレンズ材料の他、難黄変で速硬化性を有すコーティング/機能材料として認知されている。特に安全性の高い食品包装用接着剤や太陽電池、スマートフォンなどに使用される特殊インキ/コーティング材料、安全性の高いマイクロカプセルなどの用途では、異種材料からの切り替えによる需要拡大が見込まれることから、同社は大牟田工場の既存XDI生産設備を増強する。
XDI生産設備の増強は2024年2月に着工し、2025年7月に完成して、営業運転開始は同年9月を予定している。
同社は、長期経営計画「VISION 2030」においてコンバーティング領域の環境ニーズへの対応を掲げており、今回の増強により顧客への安定供給を確保する。
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